「七草着物店」の七草は春の七草からとっています。
お店の名前を考えているときにちょうど牧野富太郎さんの「野の花」の第一巻を開いてみるとこの文章が載っていて、そこからいただきました。平安時代から野に出て草摘みをしていたというから、春に草を摘むというのは日本人にはとてもなじみのある風習のようです。春を喜び、自然の恵みをいただく。とても素敵な風習です。
着物と季節の移り変わりも関わりが深く、単衣、袷、夏物の衣替えに始まり、小物はいつから夏物にしようか、夏なら涼し気に見えるような着こなしを考えたり、春なら春らしい色合い、秋ならこっくりとした色のものを、冬はストールを使おうか…。そんなことを考えてコーディネートするのも着物の楽しみでもあります。
そういってしまうとなんだか敷居が高いように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はもっと気楽に楽しく着物を着られたらと思っています。あまり堅苦しいことには縛られず、今の感覚で。メンテナンスもコーディネートや着付けなど、気軽にいろんな着物の相談に来てもらえるお店にしたいなと思っています。